虫の声
2015年9月30日
今年も残り3ヶ月、1年があっという間に過ぎて行きます。
夏の暑さもだいぶおさまり涼しい日が多くなってきました。
私は夜寝るときに窓を少しだけ開けて寝るのですが、
この時期は秋の虫の声がとても心地良いです。
ところで、虫の鳴く声に敏感なのは日本人特有の性質だそうです。
欧米の人たちは虫の声にはほとんど関心を示さず、
虫が鳴いていても気付かない人も多数いるとのこと。
これは欧米の人は虫の声を右脳で聞いているからだそうです。
右脳は音楽脳とも呼ばれ、音楽や機械音、雑音などを処理するので、
虫の声は雑音の一部として気に留めない、聞こえないという人が多いそうです。
対して日本人は左脳で虫の声を聞いていて、
左脳は言語脳とも呼ばれ、人の話す声の理解など論理的な処理を行う脳なので
日本人は虫の鳴く音をまさしく「声」として受け止めているため
虫の鳴く音は聞き流せず、気になってしまうようです。
これは虫の音に限らず、川のせせらぎや風の音のような自然の音を
日本人は敏感に感じ取れるということです。
研究では、欧米人と日本人のこの違いは
幼少期に覚える言語によって影響がでるとのこと。
なので、日本人でも幼少期に英語の環境で育てば虫の音は右脳で処理し、
幼少期に外国の人が日本語の環境で育てば虫の音は左脳で処理するようになるようです。
兎にも角にも、虫の声や川のせせらぎ、風にゆれる樹の葉の音など
自然の音にはリラックスできる心地よいものが多いので
日本人で良かったなと思います。