間違いだらけの類似語 「ダブリとスラーとは?」
2016年9月17日
印刷機のトラブルによくダブリとスラーなどと
呼ばれる印刷用語があります。
一般の方は聞いた事がないと思いますが、
一般の印刷物は文字や写真、背景などで構成されています。
その中で色は無数の点(アミ点)やベタ(塗り)が
組み合わさり、デザインされています。
印刷機で作業を行いますが、どうしても
その日の気温や湿度などのコンディションで
トラブルがおきる場合があります。
同一の版から印刷された絵柄やアミ点の画線が
紙面上でずれて二重になる現象を
ダブリと呼んでいます。
ではスラーはというと、インキが
ブランケットから紙に転移する瞬間に、
紙がずれて生じるスリップ状の
汚れをスラーといいます。
もっと単純にいいますと、
ダブリのときアミ点が楕円形に
スライドして伸びた感じです。
スラーはアミ点の形はしっかりしていて
タイヤのブレーキ痕見たいに汚れが見えます。
どちら一見トラブルとして同じように見えます。
ルーペでのぞいて見ないとわからないこと
でもあるのですが、
当社ではトラブル対策として、
印刷物の端のほうに色パッチというものをつけて
印刷しています。
これはダブリやスラーもいっしょに
見えるようになっていますので、
これが印刷物に発生したら、いったん機械を
止めて、調整いたします。
お客様のイメージに近い印刷物を提供するために
これらが出ないよう確認して作業を行っていますので
ご安心していただければと思います。