ミシン加工
2016年11月7日
ミシン加工の印刷物といえば、入場券、乗車券、
食券などチケットを指す印刷物です。
日常でも小規模~大規模なイベントなどでの入場の際には
欠かせない印刷物でもあります。
イベントで使用されるチケットでは、大概入場の際、
半券を切り取られるケースがあります。
こちらは切り取りやすくするために
ミシン目加工を施しています。
ミシン機と呼ばれる機械に用途に合わせた
ミシン歯を装着して、印刷機で印刷するように
1枚のシートにミシンを入れていきます。
それを規定のサイズに裁断して仕上げていきます。
なのでチケットなどは最初にミシン加工を行い、
その後に小切にする順番になります。
ミシンの歯には、3:1の割合
(切れている部分が3mm繋がっている部分が1mm)や
2:1(切れている部分が2mm繋がっている部分が1mm)
などいろいろなパターンがあります。
また用紙によっては切れやすいや切れにくいといったケースが
あります。
一般的には用紙が厚くなると切れにくく、
薄いと切れやすくなる傾向に
あります。イベント前にチケットの半券が取れてしまうと
大変な事になります。
トラブル回避としては、用紙が厚い場合、
ミシンの方向に対して紙目を合わせてやると
比較的切れやすくなります。
薄い場合は逆にミシン方向に対して逆さ目に入れてやると
強度が高くなります。
他にはリーフレットやチラシなのにも、
返信用はがきなどを組み込んだケースの
印刷物もたまに見かけます。
この場合はL字型にミシンを入れるのですが、
ミシン機でL字になるように歯を組みつけて
1枚ずつ入れていきます。
他には、伝票などで使用されるミシンについては、
マイクロミシンというのが使われている場合があります。
こちらは0.3:0.2(切れている部分が0.3mm、
繋がっている部分が0.2mm)と
間隔が精密なタイプになります。
こちらはミシン目を入れある複写伝票を、
プリントアウトした後に切り取るタイプに使用されます。
プリントアウトする時にミシンの裏にバリ
(ミシンを入れたときに裏側が少し出っ張るもの)が出ると、
プリンター内で引っかかって紙つまりなどの
トラブルが多くなってしまいます。
それを回避するため、目の小さなマイクロミシンを
使用する事で、プリントアウト時のトラブルが少なくなります。
ただしマイクロミシン刃は寿命が短く、高価なため、
通常よりもコストが高くなります。
ミシンといっても様々な仕様がありますので、
機会があれば切り目などを確認しても
面白いかもしれません。